随に

ブログを開設してから4年の月日が経って、当初から考えるとずいぶん遠いところに来たものだと思う。

私は身体各所の医療脱毛を済ませたし、もうあるはずがなかった固有名詞とのエピソードも奇跡みたいに更新された。

それでも変わらないこともあって、私がまだ固有名詞のことを引きずり続けていることや、彼がぜんぜん私のことを好きではないことは、4年経っても10年経っても同じままだ。

 

私たちはきっとまたどこかで会えるのでしょう。

それでも、それは引き合う力ではなくて、あなたの行く先に、路傍の石のように気にも留められない私が同席を許されるというだけの経緯で。

 

私にできることは、旧友の特権で気安さと好意を許容された安全圏を守るために、せめてしつこくない程度にこの生殺しの関係を保っていくことだけだ。