2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

思い出してもどうにもならないこと

年が明けたらもう2年前のことになってしまう。こんな調子で好きな人のことを考えているうちにすぐ50年とか60年とか経って死ぬんだろうな、という自覚がある。 好きな人も、ほんとうは私のことそんなに嫌いじゃなかったんじゃないか と思うことがある。一緒に…

翌檜

何だったのか未だにわからなくて、永遠に確かめもできないことがある。 好きな人の家のソファーに沈んで、半身に温もりを感じながらぎこちなく座っていた。テレビでは卓球の試合の録画か何かが流れていた。一度立ったらもう同じ場所に戻れない気がして、ただ…

たけのこの里

好きな人が好きだった。どうにもならない恋だった。そもそも彼を知ったきっかけは、彼が私の友人を恋うていることをその友人から聞いたことだった。その気持ちは少なくとも高校を卒業するまで変わらないようだったので、私は負け戦に励んでいたのだ。しかし…

抵抗

抵抗された方が燃える、と聞く。恥じらって隠してるのとかかわいい、みたいな。 嫌がっている人間を無理矢理どうにかする行為には賛同できない。私なりにこの言葉は、自分に向いた相手の行動に何らかのリアクションを取ることは大切だ くらいの意味で捉えて…

永久欠番

現実世界において、私と好きな人のエピソードがこれ以上増えることはない。ここに書けるのは昔あったことと、私の心象と、それだけだ。ただの反省部屋なのだ。 好きな人(固有名詞)を好きな人と呼んでしまう。どうにもならないってわかり続けていても。ほかに…

願望

好きな人が学校を休んだときにいつもする想像があった。 彼が亡くなっている想像だ。 狭めの玄関に色んな種類の靴が溢れて、彼は廊下を左に入った和室に寝かされている。小柄なお母さんが背中を丸めて弔問客に挨拶をしている。独特な家の匂いと香の匂いが混…